皆さん、こんにちは。
けびんの部屋へようこそ。
今回の記事は映画レビューシリーズです。
今回レビューする映画は、、、
劇場版ポケットモンスター ココ
2020年12月25日に公開された第23作品目のポケモン劇場版作品です。
本作はTVアニメシリーズのポケモンとは関係のないオリジナルのストーリーとなっています。
同じようにTVシリーズと関係ない作品としては「キミにきめた!」「みんなの物語」などがあります。
僕が最後に劇場で見たポケモン映画は「アルセウス 超克の時空へ」だったので約10年ぶりのポケモン映画だったのですがびっくりするぐらい感動しました。
ポケモンの映画というと伝説のポケモンと伝説のポケモンが戦う子供むけなイメージがありましたが今回の映画で印象が大きく変わりました。
子供よりも大人に見ていただきたい映画となっています。
それではさっそくレビューしていきましょう。
あらすじ
森の絶対王者ザルードは人里離れたジャングルの中で群れを成して生活していた。
そんなある日、ザルードは川辺で人間の赤ん坊と出会う。
群れを離れ、一人で赤ん坊を育てていくことを決めたザルードは赤ん坊にココと名付け我が子のように大切に育てるのであった。
それから10年。自分のことをポケモンだと信じて疑わないココはサトシと出会い、自分が本当は人間であることを知る…
自分はポケモンなのか、それとも人間なのか。
ポケモンと人間のちょっと変わった親子の物語。
レビュー
とても感動する素晴らしいストーリーの映画でした。
予告からも分かるように本作の最大のテーマは「親子の絆」です。
それに次いで「自然と人間の共存」などの副テーマが存在しているように感じました。
「親子の絆」を題材とした映画は数多くありますが本作のようなユニークな視点で話が進んでいく物語はそうないのではないでしょうか。
冒頭でも話しましたがポケモン映画というと「伝説VS伝説」みたいなイメージがとても強かったのですが本作で印象が大きく変わりました。
今回の映画では「親子の絆」「自然と人間の共存」がテーマになっていることもあり、ほかの作品よりもシチュエーションを想像しやすく、物語が伝えようとしていることを理解しやすい構成となっていると思います。
物語としては子供よりも大人の胸に刺さる内容となっていると思います。
理由は単純に人生経験の差や親に対しての感謝の気持ちが明確化されているかどうかでストーリーのとらえ方や共感できるかどうかがまるっきり変わってくるからですね。
ココとザルードの関係が自分と親との関係や思い出と重なり、よりストーリーに入り込みやすくなるのです。
親に対する感謝の気持ちが強い人ほど感動できる作品になっているのではないでしょうか。
ポケモンバトルがメインではなくココとその周りの人間関係から紡ぎだされるストーリーがメインになっている点も大きなポイントとなっています。
やはりポケモン映画なのでポケモンバトルは欠くことのできない要素となっていますが少なくとも本作はポケモンバトルで勧善懲悪を果たしオチを作るといったようなストーリーではなかったと思います。
ポケモンバトルがメインとなってしまいますとやはりポケモンを知らない人や大人にとっては理解、共感しにくい内容となってしまいますからそこを考えても今回の映画は大人に十分楽しんでもらえるような内容となっていると思います。
TVシリーズとつながっていないという点が功を奏しているのではないでしょうか。
TVシリーズは子供向けアニメとなっているのでTVシリーズと連動した物語にしてしまうとどうしても映画全体の対象年齢が下がってしまうのだと思います。
僕が昔のポケモン映画を見て感じていた「子供っぽさ」もこの辺が影響しているのではないでしょうか。
また他のポケモン映画と比べて音楽が重要視されているというのもポイントだと思いました。
挿入歌のクオリティーが高いこと、数が多いことやミュージカルのようなシーンがあることからもこの作品における音楽の重要性が他よりも高いことは容易に理解できると思います。
総じて、とても高いレベルで完成されている作品だと思いました。
子供っぽさが全くないというわけではありませんが大人視点で感動できるポイントを十二分に備えていると思います。
子供はポケモンバトル(本作のメインとはなっていないが)やおもしろシーンを、大人はココとザルードの親子関係からストーリーを楽しむことができ、ポケモン映画の中でもターゲットの幅がかなり広い作品となっているのではないでしょうか。
ポケモンを全く知らない方にも楽しんでいただける作品になっていると思います。
まとめ
それでは今回の映画「劇場版ポケットモンスター ココ」についてまとめていきます。
ちなみに評価マックスはそれぞれ★5です。
劇場版ポケットモンスターココ
満足度:★★★★★
おすすめ度:★★★★
満足度は文句なしの★5です。
作品としてのボリュームも十分ですし、かなり感動できるストーリーになっていると思います。
またストーリー展開も子供向けアニメにあるような強引な感じではないので、ちょっと気を抜いたうちに何の話をしているかわからなくなるといったような事態も発生しません。
ポケモン映画でありながらターゲットの年齢層が非常に広い作品だと思いました。
子供から大人のみならずお年寄りの方でも楽しめるような内容になっていると思います。
もちろんポケモンを全く知らない方も楽しめると思いますよ。
それくらい分かりやすくテーマである「親子の絆」を表現できているということです。
子供はポケモンバトルやコミカルな部分を、大人は感動的なストーリーを楽しめる素晴らしい作品になっていると思います。
基本的には誰にでもお勧めできる作品だと思いますが、ポケモンや子供向けアニメ映画そのものを食わず嫌いしている方もいると思いますので今回はおすすめ度を★4とさせていただきました。
そういう人にこそ見てほしい作品なんだけどなあ
しかし何度も言っているように子供から大人まで幅広い層が満足できるような内容となっていると思いますので、家族、友達、恋人、誰とどのようなシチュエーションで見に行っても楽しめると思います。
新型コロナウイルスが猛威を振るっていますが少し落ち着いたら、感染対策をしっかりとしたうえでぜひ劇場に足を運んでみてください。
きっとポケモン映画に対する印象が大きく変わると思いますよ。
以上を今回の記事とさせていただきます。
また他の記事でお会いできるのを楽しみにしています。